大村秀章・愛知県知事へのリコール署名の偽造事件で、愛知県警がリコール運動事務局の男性幹部を任意で事情聴取したことがわかった。県警は地方自治法違反(署名偽造)容疑で捜査している。事務局側の不正への関与について説明を求めたとみられる。
任意聴取を受けたのは、37人いるリコールの請求代表者の1人。積極的に街頭演説をするなど中心的な立場だったという。男性幹部は2日、報道陣の取材に「警察の事情聴取は受けたが、内容は言えない」といい、不正への関与について「関与したかも含めて一切お話ししない。時が来たらしっかり話す」と答えた。
この事件で県警はリコール署名全約43万5千筆を市区町村の選挙管理委員会から押収した。事務局幹部から「代筆のための人を集めて」と発注を受けたとされる名古屋市の広告関連会社の幹部から任意で事情聴取。事務局幹部名の発注書の提出を受け、捜査を進めてきた。今回聴取を受けたのは、発注書に署名のあった幹部とは別の幹部。
知事へのリコールは、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」をめぐり、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長らが呼びかけ、名古屋市の河村たかし市長らが支援した。愛知県選挙管理委員会は集まった署名の約83%にあたる約36万2千筆に無効の疑いがあるとして、先月15日、県警に刑事告発した。(小松万希子、山下寛久)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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