愛知県豊田市の取水施設「明治用水頭首工(とうしゅこう)」で大規模な漏水が発生した問題で、同県の大村秀章知事は26日、施設の上流側に仮設の構造物を築造するよう東海農政局に要請したことを明らかにした。仮設ポンプの取水口付近に水をためやすくするねらいがある。
同日朝に現場を視察した大村氏はその後の記者会見で、「長期戦になることを覚悟している」と述べた。川底にできた穴を塞ぐなど抜本的な修復のメドが立たないなか、水の流れをポンプの取水口に向けるようにすべきだとの認識を示し、「今は応急措置だが、より堅固な仮設の構造物を造らなければならない」と話した。
同局は同日午後2時現在、頭首工付近に仮設のポンプ141台を設置、毎秒約9立方メートルの取水が可能になったとしている。
また、県は同日、対策本部の第1回会議を県庁で開催した。農林基盤局と企業庁がこれまでの対応と現状を報告した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル