愛知・稲沢の「はだか祭」 今年も裸はNG、もみ合いも中止に

荻野好弘

【動画】もみ合いなしの「はだか祭」 粛々と練り歩く男衆=古澤孝樹、荻野好弘撮影

 愛知県稲沢市の尾張大国霊(おおくにたま)神社(国府宮)で13日、「はだか祭」として知られる儺追(なおい)神事があった。コロナ禍で裸男たちのもみ合いは2年連続で中止に。代わりに、男たちが下帯にはんてん姿で参道を練り歩く儺追行列が催された。

 はだか祭は本来、数千人の裸男たちが神男(しんおとこ)に触れて厄を落とそうともみ合う奇祭。昨年は神男らが和装姿で参道を進んだが、今年は、はだか祭の雰囲気を出そうと、神男の経験者約20人が下帯に白いはんてん姿で参道へ。男たちに囲まれた神男も途中で同じ格好になり、神職らに続いてゆっくりと歩いた。

 神社に戻ると、神男は例年のはだか祭を再現するようにもみくちゃにされ、裸になって儺追殿へと引き上げられた。

 神社によると、この日の参拝者は約4万人。はだか祭のもみ合いが中止となったのは明治以降、昭和天皇が逝去した1989年と昨年に続いて3回目という。(荻野好弘)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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