在日中国大使館は25日、新型コロナウイルスの感染拡大でマスク不足になった愛知県豊川市に、友好都市の江蘇省無錫(むしゃく)市新呉区が「返礼」としてサージカルマスク5万枚を送ると明らかにした。
市は2月に支援物資のマスクなどを同区に贈った経緯があるが、今度は一転してマスク融通を同区に要請するとの報道を受け、中国側が「10倍返し」で素早く反応した形だ。
新呉区の担当者は豊川市を通じ、「日本と豊川市の(新型)コロナウイルスの感染状況を大変心配しています。新呉区は新たな感染者も出ておらず落ち着いている状況です。困っている時に助けてもらったご厚意に対して、少しでも恩返しができればうれしいです」との談話を寄せた。竹本幸夫市長は「大変感謝しています」と応じた。
市では2月4日に、約4500枚と防護服を区側に支援したが、3月に入り、愛知県内で感染が拡大し、慢性的なマスク不足に陥った。そのため、市側が逆にマスクを要望していた。区側からは「発送を終えた」との連絡を受けており、到着後は、高齢者施設を中心に医療機関や福祉施設などに配布する方針。
在日中国大使館の担当者は経緯について「友好都市が困っていると報道で知り、お礼、応援の気持ちを込めました」と説明した。同大使館では24日夜、ツイッターに「マスクが不足していることをニュースで知った中国側友好都市の江蘇省無錫市新呉区は至急マスク5万枚を調達し、今日から順次郵送します。これこそ中日友好の底力です」と投稿。山積みとなった段ボールや発送先を記入する職員の写真も掲載した。
市と新呉区は2009年4月、友好都市として提携。中学生の派遣や交流事業などを進めている。
報知新聞社
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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