愛知県が、新型コロナウイルス専門病院を岡崎市立愛知病院に開く準備を進めていることが2日、わかった。酸素吸入が必要な中等症の患者が主な対象で、今秋の開設を目指す。県内では同日、160人の感染が確認され、6日連続で100人を超えた。累計感染者は2千人を突破した。
岡崎市関係者によると、県が同病院を借り上げて整備し、入院中の患者は転院する。県はこれまでの766床から、専門病院の開設などで839床以上確保できるとの見通しを示している。
この日、県の対策会議があり、名古屋市中区の繁華街の一部で接待を伴う飲食店などに5日から休業・営業時間短縮要請をすることを正式決定した。
名古屋市ではこの日、4日連続で100人超となる103人の感染を確認。会議では、柵木(ませき)充明・県医師会長が「自宅においておけない患者が増えている。いま手を打たないと医療現場はひどいことになる」、県の医療専門部会長の長谷川好規・国立病院機構名古屋医療センター院長が「イタリアやニューヨークで起きたことが日本で起き始めたと理解した方がいい」と訴えた。長谷川氏は会議後、8月半ばまでに県内の累計感染者が5千人に達し、重症者が50人以上になる恐れがあるとの予測を記者団に示した。
大村秀章知事は、会議で県内2カ所目の軽症・無症状者の宿泊施設に名古屋市内のホテル(805室)を確保したと述べた。県によると、1日現在で入院196人、入院調整中44人、自宅療養884人などとなっているという。
2日、岐阜県では10歳未満~50代の7人の感染を確認。三重県では12人の感染が確認され、1日あたりの感染者数が前日11人を超えて過去最多を更新した。(小林圭、関謙次、堀川勝元、松永佳伸)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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