愛知県豊橋市で22日、フィリピンから入国した外国籍の男性が狂犬病を発症していることが確認されたことを受け、佐原光一市長が会見を開いた。
冒頭、佐原市長は「1957年(昭和32年)以降、日本国内での感染者の発症はなく、輸入感染症として海外で感染の原因があり、日本で発症した事例はあるが、最後の事例については平成18年に同じくフィリピンから帰国後に発症したケースで、日本では14年ぶりとなる感染者の確認となる」と説明。
「漫画でしか知らなかった」
驚きを隠せない様子で話した市長だったが「人から人に感染することは通常なく、患者からの感染が拡大することはない。今回の患者についてはフィリピンで犬に噛まれたことから狂犬病に感染したことが分かっている。国内の犬に狂犬病の発生は確認されておらず、日本は狂犬病に関しては正常国。安全な状態なので、このニュースを聞いても安心していただきたい」と述べると、「虚言などに自ら加担しないのはもちろんのこと、惑わされることのないように市民の皆様に心掛けていただけるようお願いしたい」と冷静な対応を呼びかけた。
また市の担当者によると、男性の居住地は豊橋市ではなく静岡市。この男性は令和元年9月ごろ、フィリピン滞在中に左足首を犬に噛まれたということだ。
経過としては5月11日に発症し、18日に友人の車で移動して豊橋市内の医療機関を受診。その後、ICUに入院し、病院の方が症状などから狂犬病ではないかと考え、保健所に相談。19日に検体を採取したのちに、国立感染症研究所にて22日に狂犬病ウイルスの遺伝子が検出されたということだ。(ANNニュース)
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