愛知県は10日、新型コロナウイルスのPCR検査のデータを管理しているシステムが、ランサムウェア(身代金ウイルス)によるサイバー攻撃を受けたと発表した。システムには検査結果などが記録されていたが、いまのところ情報漏洩(ろうえい)は確認されていないという。
県によると5日、職員がシステムを立ち上げたところ、使用できなくなっていた。画面には英語で、復旧と引き換えに暗号資産のビットコインを支払うよう表示された。支払いが遅れれば遅れるほど、「身代金」の値段が上がるとする記述もあったという。
県は要求には応じず、現在はサーバーを一時停止してアクセスされないようにしている。PCR検査のデータ管理は、バックアップデータをもとに引き続き行われているという。
システムには、保健所の検査を受けた濃厚接触者の氏名や年齢、検査結果など約4万3千人分が記録されていた。
愛知県の大村秀章知事は10日の記者会見で、「人の命と健康に関わるシステムに攻撃するのは許すことのできない非道。誰がやったのか、しっかり解明してもらいたい」と話した。(小林圭)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment