愛車がそのまま映画館に 3密防止、巨大画面で気分転換

 新型コロナウイルスの影響で休館中の北海道旭川市の映画館「ディノスシネマズ旭川」で9日、感染リスクを極力抑えるため、車に乗ったまま映画を楽しめる「ドライブインシアター」が開かれた。

 市近郊の国道沿いにある映画館の駐車場に約60台の車が集結。午後7時、映画館が入る3階建てのビルの壁をスクリーンに見立てて縦7メートル、横12メートルの映像を投影し、音声はFMラジオの電波で車内に届けられた。観客は運転席や助手席に座ったまま大画面で米ハリウッドのアクション作品「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」を楽しんだ。

 1台あたり1500円のチケットは1日の発売から5日で完売した。旭川市内から家族4人で訪れた新明愛実さん(34)は「子どもが喜ぶので、すぐにチケットを購入しました。新型コロナの感染リスクも少ないので安心です」と話した。

 同館は緊急事態宣言が北海道を含む全国に拡大された後の4月18日から休業しており、総支配人の井上彰夫さん(46)は「普段とは違う映画体験で気分転換し、また映画館を訪れるきっかけにしてほしい」と話した。(榧場勇太)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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