感染入力遅れ問題 委託契約なしで業者が作業 大阪市「問題ある」

 新型コロナ感染者の発生届のシステム入力が遅れた問題で、大阪市が委託契約を結ばずに民間業者に入力作業をさせていたことが17日、明らかになった。業者から見積書の提出はなく、口頭で伝えられた委託料9650万円を承諾していた。すでに入力遅れは解消していたが、迅速化を図るためだったという。

 同日の市議会委員会で、自民の前田和彦氏が質問した。市健康局の答弁によると、同局幹部らは14日、随意契約に向けて業者と打ち合わせをした際、仕様書案を示して入力作業について説明。業者から口頭で委託料は9650万円と提示され、その場で承諾した。

 業者は16日から入力作業を始めたが、17日時点でも契約は締結しておらず、市内部の決裁も終わっていないという。市契約管財局は「契約手続き上、問題がある。契約の公平性が保持されているとは言えない」と答弁。市健康局は不適切さを認めたうえで、「入力遅れは患者に不安を与える。一日も早い外部委託が必須だった」と述べた。

 前田氏は「口頭で金額を言わ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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