コロナ禍が収束しないまま、東京オリンピック(五輪)への聖火リレーが25日、東日本大震災から10年を迎えた被災地の福島県を出発した。聖火に希望を見いだし、元気づけられる人たちがいる一方で、感染拡大を心配する声や「復興五輪」の理念への疑問の声も聞こえた。
延期決定から1年を経て、東京オリンピック(五輪)の聖火リレーが25日、福島県のスポーツ施設「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)から始まった。第1走者は2011年、ワールドカップで優勝したサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のメンバーらが務めた。新型コロナウイルスを警戒しながら、この日は計100人が県内の10市町村をめぐった。
東日本大震災の2年後に招致が決まった東京五輪は、「復興五輪」とも位置づけられてきた。リレールートには現在も一部立ち入り制限が続く双葉町や浪江町が含まれた。大会組織委員会の橋本聖子会長は出発式で「聖火が日本全国に希望をともし、暗闇の先の一筋の光として希望の道をつないでいくことを願います」とあいさつした。
聖火リレーは約1万人の走者が121日間で全国859市区町村をまわり、7月23日に開会式がある東京・国立競技場をめざす。
声出さず応援「感染者増え気がかり」
出発式は2011年の震災後、…
2種類
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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