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東京五輪の開催を目指す菅総理は23日、IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長と電話会談を行いました。東京五輪の開催と成功に向けた感染予防対策などについて協議したということです。予定通り開催されれば、10カ月後に世界中から多くの人が日本にやってきます。こうしたなか、政府は来月初めにも、全世界からの入国の受け入れを再開する方向で検討に入りました。現在は、アジアなど一部の国や地域を除いて外国人の入国を原則禁止しています。今回の“緩和”は、留学生やビジネス関係者らが対象で、一日あたり数千人を見込み、各国との調整を進めていくといいます。 海外からは、入国規制の緩和を求める声が上がっていました。留学生をサポートする団体がインターネット上で公開した動画では、日本への留学を希望する学生たちが思いの丈を語っています。この団体が行っている署名活動では、6000人以上の賛同が得られているといいます。イタリア人のエマニュエルさんは、来月から日本語学校で学ぶはずでした。ビザ取得もいつになるかわからない状況だといいます。
10月から留学予定だったエマニュエルさん:「新型コロナがなければ、今週日本にいたはずなんです。もうすぐ日本に行ける可能性が出て、本当に有頂天の気分です。(入国したら)日本語をしっかり勉強したいです。日本人とたくさん話して、言葉を理解できるようになりたいです」 しかし、世界に目を向けると、感染が広がり続けている状況に変わりはありません。アメリカでは新型コロナウイルスによる死者が20万人を超えました。WHO(世界保健機関)は、20日までの1週間に世界全体で約200万人の新規感染者が報告されたと明らかにました。この数字は、パンデミックの宣言以来、1週間に報告された数としては最多だといいます。東京では23日、新規感染者数は59人と、3日連続で100人を下回りました。一方で、海外から成田と関西の各空港に到着した男性4人が感染していたことがわかっています。 世界中から多くの人を受け入れた場合、国内で再び感染が拡大する恐れはないのでしょうか。
国立国際医療研究センター・忽那賢志医師:「シンガポールみたいに『感染者が非常に少ない国』と、インドのように『今たくさん感染者が出ている国』から来る人、同じような対応しても“効率が悪い”。インドから来る人の方がコロナを持ち込む可能性が高いので、そちらにより厳重な対応を本来するべきだろう。ホテル待機が終わった後に症状が出てくる人も理論的にゼロではない。そうした場合まで考慮すると『もう1段階、入国後何日かあとにPCR検査』の対応をする国があってもいい」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2020
Source : 国内 – Yahoo!ニュース