◇ヤンキース・田中将大、3月下旬に家族と一時帰国
【ロス在住、奥田秀樹通信員が見た米国の現状】ヤンキース・田中選手が言った「感染以外でも身の危険を感じさせられる出来事」。それが何かは不明だが、長年の米国在住者としては著しい治安の悪化を連想する。
感染が広がり始めた3月。自宅があるカリフォルニア州のロサンゼルス空港に近い銃販売店には行列ができていた。「自分の身は自分で守る」と考える米国人らしい行動だ。同州では19日に外出禁止令が出された。20日には知人の知り合いが屋外で友人と話していると、警察から400ドル(約4万3000円)の罰金を科せられた。
米国では感染者が21万人、死者は5000人を超えた。トランプ大統領は3月31日に「もし何も対策を取らなければ、150万人から220万人の死者が出る。非常に厳しい2週間になる」と警告したが、既にロックダウン(都市封鎖)状態の町には仕事を失い、自暴自棄の人も増加。感染の発端になったのが中国とあり、アジア系の人々に対する嫌がらせも起きている。
生活は不便だ。レストランは閉まり、食料品など買い出しはできるが、入場数制限で外に行列ができて長時間待つことになる。警察でも感染が広がり、多くの警察官が職場から離れている。治安のさらなる悪化。そういう不安と常に背中合わせの日々が続いている。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース