南極地域観測統合推進本部は29日、総会を開き、今秋出発の62次観測隊を、当初予定の103人(同行者含む)態勢から、43~50人に減らす方針を明らかにした。観測計画も大幅に変更する。新型コロナウイルスの感染防止を徹底するためで、出発前の11月に最終決定する。
南極大陸は現在、世界中で新型コロナウイルス感染者がいない唯一の大陸だ。61次観測隊は昨年12月に南極入りし、28人が昭和基地で越冬中。外界との接触はない。今秋出発予定の62次隊は南極にコロナウイルスを持ち込まないため計画変更を余儀なくされている。
例年6月の本部総会で、11月末出発の観測隊員が発表される。帰国まで約4カ月の夏隊と1年4カ月間にわたる越冬隊は同行者も含め、近年は総勢100人近い規模になっていた。
今回発表された隊員は計18人。後日決定分を加え最終的に越冬隊は31人とあまり変わらないが、夏隊は12~19人で、61次夏隊62人(同行者含む)に比べて大幅減となる見込みだ。例年6月に行う訓練も合宿が困難で中止となった。
最優先は、昭和基地での観測を…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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