東京都内の新型コロナウイルスの新規感染者が28日に3千人を超え、2日連続で過去最多を更新した。緊急事態宣言が出た後も、都内の人出は大きく減っていない。28日午後、宣言下でも酒を提供する店がある上野・アメ横の周辺を歩いた。
「90分飲み放題」「通常通り営業」。ガード下に並ぶ居酒屋の入り口には、酒が飲めることを告げる看板があちこちに立つ。
炎天下、店員が汗だくになりながら「飲めますよ!」と客を呼び込んでいた。
ある店では、テレビで東京五輪の野球中継を流し、客らがビールジョッキを傾けながら眺めた。
外の席では、ランチ時のビジネスマンらしき姿に交じり、赤い顔をした2~4人のグループも多くみられた。ほとんどの人はマスクを外したままだ。
「東京の人口からすれば、1千人増えたからって」
ガード下に立ってスマホをのぞき込む20代の会社員の男性2人は、飲むための店を探していた。休日を合わせ、1年半ぶりに再会したという。「上野に来れば飲めるかなって」
27日の都内の感染者2848人のうち、20~30代が半数以上を占めた。
一人は「正直、今日出かけていいか、気にはなった」と打ち明ける。しかし、「東京の人口からすれば『感染者が1千人増えたから、なに?』とも思う」。
前夜、自宅のテレビで五輪のソフトボール決勝を観戦し、日本の金メダル獲得に興奮したという。ただ、飲みに来たことと五輪は関係ない、と話す。
「緊急事態宣言をしても感染者は減らなかった。みんな『もう出かけてもいいや』と思ってるんじゃない」
「運送業は体力あるから大丈夫」
居酒屋から出てきた40代の…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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