新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置が全国で解除されて21日で1カ月がたった。2年にわたって度重なる感染拡大の「波」に見舞われた現場では、通常業務の復活を模索する動きが出てきた。オミクロン株による感染者数の高止まりが続く中で、コロナ対応は岐路に立っている。(島崎周、松田果穂)
東京・神楽坂(新宿区)の一角にある和食料理店「神楽坂 つみき」。21日、東京都が飲食の認証店に依頼する人数制限を4人から8人に緩和することを決めたのを受け、料理長の鈴木智さん(47)は「お客さんの満足度が高くなると思う」。だが、「解除後も思うように客足は伸びていないし、コロナで生活習慣が変わってきている」と感じる。
解除前は1日10人前後だった客は徐々に増え、いまは1日で20~30人が来店。ただ、コロナ前に比べると半数ほどという。店は17年目。1カ月の店舗賃料約80万円がのしかかる。2年近く、赤字が続く。
解除後も都の協力依頼に応じ、同一グループの同一テーブルでは4人以内、滞在2時間以内としてきたが、今は協力金は出ない。「安心して来店できる店というPRはできたけど、協力金がないのは苦しい。店が続けられるかは常に切実な問題」と肩を落とす。
店は「のんびりやってく」 でも、気になるのは…
飲食店予約サービス「テーブ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル