慣らし保育で大泣き、登園渋り… 気をつけるべき子どものサインは?

 新入園や進級の時期です。登園を渋る様子に後ろ髪を引かれながら、保育園や幼稚園に子どもを送り出す親もいるのではないでしょうか。気をつけるべきサインや心構えを専門家に聞きました。(田渕紫織)

慣らし保育中の様子にも個人差

 保育園に入園したての子が、「慣らし保育」中、親との別れ際に泣いているのをよく見かける。

 「泣くということは、環境の違いがしっかりわかっているということです」。42年間保育士として働き、現在は非営利団体「コドモノミカタ」代表理事の井桁容子さんは話す。家庭からの環境変化は大きく、戸惑うのは当然。親が動揺しないことが大切だという。

 新しいものは何でも嫌で泣く子、好奇心が勝って泣かない子、数日経ってから泣き出す子、泣きながらも色々見ている子……。色々な赤ちゃんがいる。「比べず焦らず、本人が受け入れるまで待って」と井桁さん。

 親も復職などで余裕がないと、緊張が子どもにも伝わる。悠々と構えて「面白そうだよ」などと声をかけ、不安をやわらげるようすすめる。「ごめんね」などと謝って後ろ髪をひかれている様子は見せないほうがいいという。

大泣きされて心が折れそうな親へ

 とはいえ、毎日「ギャーッ」…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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