東京都豊島区の会社員富塚沙織さん(35)が、9月下旬から行方不明になっている事件。富塚さんの元同僚という女性は事件を5日、ニュースで知った。同区の男(29)が警視庁の任意の聴取に対して、「遺体を埋めた」と供述していることを知り、がくぜんとしたという。
富塚さんは以前の職場の後輩だった。小柄で可愛らしく、年齢よりずいぶん若々しく見えた。とにかく優しく明るい性格で、笑顔が多く、誰からも好かれた。だが、人を簡単に信じやすい面もあると感じて、心配することもあったという。
直近で連絡を取ったのは4月。コロナ禍で会食ができず、LINEだけのやり取りだった。お互いの近況について情報交換をする中、富塚さんは「彼氏がほしい」「相手を見つけて結婚したい」といったメッセージを送ってきたという。
女性は「おとなしく、声も小さい子なので、監禁されたとしても大声を出して抵抗できなかったかも知れない」と憤った。
一方、都内の私立大学で学生生活を共にした30代の女性は「誰にでも分け隔てなく優しかった。人の悪口を言わない、とてもすばらしい方です」と話した。
富塚さんはテニスサークルの後輩だった。大学でテニスを始めた「初心者」だったが、実直で、練習に欠かさず参加し、サークルの運営にも携わっていたという。「事件が何かの間違いで、ひょっこり元気に帰ってくることを心から願っています」(田中紳顕、角詠之)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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