懐かしの硬券切符はいかが? 北海道拓殖バスが限定販売

 北海道・十勝地方を中心に運行している北海道拓殖バス(音更町)が、創立60周年記念乗車券の販売を始めた。かつて幅広く使われていた昔懐かしい厚紙の「硬券乗車券(切符)」を再現。限定100枚で販売している。

 同バスでは下車時に料金を支払う一般的な方式のほかにも、帯広駅前バスターミナルなど3カ所で、比較的長距離区間の支払いに便利なように、一般路線バスの切符も販売している。1990年代初めごろまでは硬券切符を使用していたが、道内のメーカーが製造をやめたことなどに伴い、現在は、薄い紙の切符になっている。

 今回、創立60周年を機に、「懐かしくて、記念として残るものを」と硬券切符の再現を企画した。

 記念乗車券は、帯広駅から観光地の然別湖(鹿追町)行きで、1650円。本州で現在も硬券切符を作るメーカーを探し出し、地紋が並ぶ往時のイメージをそのまま再現。昭和時代と同じ活版で印刷するなど細部にもこだわった。名刺サイズ二つ折りの台紙には、同社の60年のあゆみや路線図などが掲載されている。

 販売は、帯広駅前バスターミナルのみで、100枚限定。実際に使用することも出来る。同社営業課は「昔を知っている方には懐かしく、若い方にはこういう時代があったことを感じてもらえれば」と話している。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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