懲戒の幹部、会議で横の横にいたのに 大臣「存じ上げなかった」 

小寺陽一郎

 国土交通省の統計不正に関与し懲戒処分を受けた同省幹部が、不正の影響を検証する検討会議の事務局で中心的な役割を務めていた問題をめぐり、3日の参院予算委員会でも議論が交わされた。斉藤鉄夫国交相がこの問題を「(5月28日の)報道で知った」としていることを野党議員が疑問視し、「知らないは通じない」と迫った。

 この検討会議では、初回会合が今年1月25日に開かれ、国交省側からは斉藤氏を含む5人が出席。斉藤氏が中央に座り、1人挟んで隣に同幹部が座っていた。これを受け、3日の予算委で立憲民主党福山哲郎氏が、「横の横に座っていたでしょ」「知らないわけがない」と指摘した。

 斉藤氏が、「その人」が「(不正に関わったと)指摘された人ということは本当に存じ上げなかった」と釈明すると、福山氏は「懲戒処分を受けた人間が、横の横にいるのに知らないっていうのはない。懲戒処分の責任者は大臣だ」と追及。斉藤氏は「正真正銘、知らなかった」とした。

 同幹部は、受注実績を無断で書き換え二重計上する不正に担当室長として関与し、1月21日に減給の懲戒処分を受けた。(小寺陽一郎)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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