北海道は9日、岩見沢市で2日にあった成人式の後、複数の飲食店で行われた会合で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。一連の会合の関係者は数百人とみられるという。このクラスターでは10~20代の19人の感染が確認されており、2人は道の職員だった。
道によると、この成人式には道職員10人が参加。6人は成人式後、多人数・長時間の飲酒を伴う会合に参加していた。6人のうち感染した2人以外は陰性が確認されたという。また、多人数・長時間の飲酒会合に参加していなかった4人のうち3人は陰性、1人は今後検査するという。
道は職員に対し、5人以上の多人数の飲酒を伴う長時間の会合自粛を要請している。会見した道総務部の田中仁・人事局長は「道民に飲食における感染リスクを回避する行動をお願いしている中、職員が大人数、長時間にわたる会合に参加したことは極めて遺憾。おわび申し上げたい」と謝罪した。
道保健福祉部によると、クラスターが発生した成人式後の会合は、SNSなどを通じて参加が呼びかけられた。岩見沢市の成人式後、市内の複数の飲食店などで会合が同時に開かれ、一部ではマスクを外してのカラオケや酒の回し飲みなどがあった。翌朝まで続いた会合もあったという。会合の関係者は数百人規模とみられる。今後参加者を特定し、順次PCR検査を行う。(榧場勇太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル