成人式関連クラスター、北海道で相次ぐ 新規感染3日連続600人超

 北海道内では17日、新型コロナウイルスの感染者が新たに643人確認された。600人超は3日連続で、前週の月曜日(10日=106人)の約6倍に達した。感染力が強い変異株「オミクロン株」の拡大で感染者の増加ペースが速まっている。前週までにあった成人の日関連のクラスター(感染者集団)も各地で発生。感染拡大が止まらない状況だ。

 道が警戒レベルを判断する指標のうち、「病床使用率」は13・8%(16日時点)。まん延防止等重点措置適用の要請を検討する「レベル2」移行の基準となる「20%超」は下回るが、1週間前より6・3ポイント上昇。人口10万人あたりの直近1週間の新規感染者数は60・0人(17日時点)で、レベル2移行指標の15人を大きく上回っている。

 17日は新たなクラスターが7件発生した。

 成人式関連は苫小牧市での会合で34人、白老町での会合で17人が感染。小樽市の成人式前後の会合ですでに確認されていた多数の感染も、今回クラスターに認定された。これまでに37人が感染し、市によると、8~10日に10グループが5人以上で飲食したという。

 このほかのクラスターは、倶知安町の事業所で5人、檜山振興局管内の法要で24人、陸上自衛隊富良野駐屯地で隊員8人、網走市の東京農業大北海道オホーツクキャンパスの野球部寮で19人が感染した。

 札幌市は感染急増を受け、保健所に他部署からの応援職員を約400人派遣。検査結果の告知や患者の健康観察にあたる。市によると昨年末は応援職員は10人程度だったが、今年1月から大幅に増員した。市の担当者は「今の感染状況が続いた場合は、市の窓口業務などの時間短縮も検討が必要になる」と話している。(榧場勇太)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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