成田空港の制限地区に車が侵入 コロナで手薄な警備に隙

 成田空港で1日未明、軽乗用車が立ち入りが制限されている駐機場に侵入した。成田国際空港会社(NAA)によると、車は航空機のそばを走り、約20分後、運転していた茨城県在住の男性(61)を警備員が確保した。男性は「空港に見学に来た」と話しており、施設や航空機への被害はないという。

 発表によると、午前0時45分ごろ、車は貨物北口入り口から貨物地区に入った。一時停止して入場手続きが必要だが、警備員2人の制止をきかず、前にいたタクシーの後に続いて入ったという。約1分後、約800メートル離れた第1警備所も、別の車が出るために門を開けた間に侵入した。

 貨物地区や第1ターミナルの駐機場など計約5・4キロを走行し、別の出口付近で停止したところで、警備員が男性を確保し、成田国際空港署に引き渡した。

 NAAによると、車が走り回った付近には当時、航空機21機が駐機していた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で通行量が減っているとして、警備態勢を5月から縮小し、第1警備所の深夜の警備員は1人に減らしていた。

 保安警備部の菅井理博部長は「駐機場に車両が侵入することはあってはならないことで、原因を究明し、再発防止に努めたい」と話している。(青山祥子)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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