山で遭難者が発生したとき、ドローンで発見し、ロボット探査車が現場に駆けつけて救助する――。
災害時の人命救助を担うロボット技術の向上を目指す「ロボットによる山岳遭難救助コンテスト」が10月8~10日、北海道の上士幌町の山林で開かれた。道内外から4チームが参加。山中に置かれたマネキンを遭難者に見立てて制限時間内で「発見」や「救助」に挑んだ。
コンテストは、町や東京のロボット技術支援会社などが主催。5回目の今回は約300ヘクタールの町有林で行われた。山菜採りの男性が遭難したという想定で、3種類の課題が与えられた。
①山中のマネキンをドローンで見つけて、80分以内に位置と写真を主催者に報告する「発見」②30分以内にマネキン近くに約3キロのレスキューキットを届ける「駆け付け」③300分以内にマネキンを回収しスタート地点まで搬送する「救助」だ。
課題を達成したチームは賞金がもらえる。「発見」(300万円、複数達成の場合は達成チームで分配)は16年、「駆け付け」(200万円)は17年に、それぞれ初達成チームが出ている。今回は難易度を高めて、これまでは山のふもとのスタート地点で行っていたドローンの操作を、約5キロ離れた廃校の小学校からリモートで行う設定にした。
「発見」の課題では、AI(…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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