終戦の日の15日、戦争体験者やその思いを受け継ごうとする小さな遺族らが、慰霊とともに平和への誓いをあらたにした。
父は言った「戦争がもう少し長引いたら」
共立女子中2年の松原早織さん(13)=北区=は、大伯父をマリアナ群島で亡くしている。祖父は特攻隊に志願したが、出撃命令が出る前に終戦を迎えた。父からはこう伝えられてきた。
「戦争がもう少し長引いておじいさんが特攻隊で出撃していたら、お父さんも君もこの世に生まれてきていないのだよ」
15日に文京区内で開かれた東京都戦没者追悼式。10~100歳の遺族ら441人が参列するなか、松原さんは遺族を代表して「追悼のことば」を述べた。
13歳の松原さんはこの後、「『戦争』をこれまでよりも『現実』に捉えるようになった」と述べます。その理由とは。後半では幼少期に戦争を体験した82歳の女性が、自身の戦争の記憶と思いを語ります。
「父が祖父の思いを引き継い…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル