「銀行王」と呼ばれた実業家が凶刃に倒れてから、100年がたった。安田財閥の創始者、安田善次郎。この事件が二・二六事件まで続く右翼テロリズムの始まりと位置づける研究者も多い。そして当時も「格差」や「閉塞(へいそく)」など、現代に通じる言葉が、事件の背景として語られていた。(編集委員・藤生明)
9月28日、東京・大塚の西信寺(さいしんじ)に右翼関係者ら数人が訪れた。ここには安田を襲い、自決した朝日平吾の墓がある。
佐々木陽穂(ようすい)住職(56)によると、墓は行き場のない朝日の遺骨を当時の住職が引き取って建立した。約30年前まで右翼関係者が数多く訪れたが、最近はすっかり減ったという。
命日のこの日、追悼に訪れた…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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