戦後生まれの天皇、歴史との対話へ 保阪正康さん「命をかけた言葉」

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聞き手・多田晃子

 皇后さまとともにインドネシアを訪問中の天皇陛下は20日、首都ジャカルタにあるカリバタ英雄墓地を訪れ、花を供える。

 墓地には、インドネシア政府が国のために尽力したと認めた政治家、軍人、文官らを性別、宗教の別なく埋葬しており、同国独立のために戦った残留日本兵らも眠る。

 戦後生まれの陛下は、戦争とどう向き合っていくのか。ノンフィクション作家の保阪正康さん(83)に聞いた。

「同時性」から「歴史性」へ

 ――戦後生まれの天皇陛下は、どのように慰霊と向き合っていくと思いますか。

 天皇が即位してから、8月15日のおことばを始め、色んなおことばを検証してきた。

 今の天皇は、平成の天皇の言葉をきちんと継いでいて、国民に「私は父、平成の天皇(上皇さま)のお気持ちを継いでいきます」と訴えていると感じる。

 もっと言えば、「私の時代には私のやり方があるんです」ということも感じる。

 実体験がない令和の天皇は、戦争とどのように向き合っていくことになるのでしょうか。保阪さんは天皇の言葉から「誠実さ」を感じると言います。

 戦前生まれの平成の天皇は…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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