多田晃子
チャールズ国王の戴冠(たいかん)式に参列するため英国を訪れていた秋篠宮ご夫妻は7日夜、政府専用機で帰国した。ご夫妻にとって初となった戴冠式への参列は、皇室と英王室の親交を重ねる機会になった。また、皇位継承順位第1位の皇嗣として天皇陛下を支える秋篠宮さまにとって、世界各地の王族などが集まる大舞台で、国際親善を深める好機ともなった。
ご夫妻は今回、天皇陛下が差し向ける「差遣(さけん)」として、陛下に代わって出席。6日にウェストミンスター寺院での戴冠式に参列した後、秋篠宮さまは報道陣に「とても荘厳で喜びに満ちたいいお式だった」と話した。戴冠式の席次はブロックの最前列で、側近は「皇室と英国王室の長い交流の歴史から、英国側がプロトコル(国際儀礼)上の配慮をしてくれたのでは」と話す。
戴冠式に先立つレセプションでは国王に祝意を伝え、欧州やアジア、中東、アフリカなど約20カ国の出席者とも交流した。側近は、ご夫妻がこれほど短期間に多くの王族らと接したのは初めてとし、「交流を深められたことで、次の段階に生かしていかれるのでは」と話した。(多田晃子)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル