22日に投開票された埼玉県所沢市長選は、無所属新顔で元衆院議員の小野塚勝俊氏(51)が初当選を果たし、一夜明けた23日に当選証書を受け取った。4期目を目指し、自民、公明両党から推薦を受けた現職に、なぜ1万5千票を超す大差で勝つことが出来たのか。
22日深夜。当選に沸く小野塚氏の事務所で、前兵庫県明石市長の泉房穂氏(60)が報道陣を前に、勝因についてこう語った。
「ありとあらゆる手で構図をつくっていくのが選挙」
泉氏は今回、小野塚氏を全面支援した。9月13日の立候補表明会見でも同席。「子どもに冷たい市長は、子どもに優しい市長に代わってほしい」と、現職の藤本正人氏(61)の子育て政策を批判した。
小野塚氏は、18歳までの医療費や小中学校の給食費の無償化を公約に盛り込んだ。選挙戦を通じて、泉氏が独自の子育て政策を推進したことで知られる明石市の例を挙げながら、「明石に追いつき、明石を超えていきます」と子育て世代へのアピールを続けた。
告示直前には、子どもを車内や自宅などに放置することを禁じる埼玉県虐待禁止条例改正案を県議会に提出した自民党県議団が、全国的な批判を受けて取り下げる事態も起こった。
「子育て世代は厳しい状況に…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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