手に取る書籍のテーマは「国家」、手紙も多数 拘置所の山上被告は今

 安倍晋三元首相が奈良市で選挙応援の演説中に銃撃され、死亡した事件から8日で1年となる。殺人などの罪で起訴された山上徹也被告(42)の裁判に向けた準備が進む。

 山上被告は凶器となった銃の製造のほか、火薬を製造・所持したとして、銃刀法違反や火薬類取締法違反などの罪で起訴された。逮捕後、殺人容疑は認めていた。

 争点や証拠を整理する公判前整理手続きは6月に第1回が予定され、被告も出席する意向だったが、当日、奈良地裁に不審な段ボール箱が届き、急きょ中止に。中身は被告の減刑を求める署名で、被告は「今後は出席するか、よく考えたい」と弁護団に伝えているという。弁護団によると、「証拠の量が膨大」などとして、初公判は来年以降になる見通しという。

 山上被告は、大阪拘置所大阪市)に勾留されている。週1回ほど接見している弁護団などによると、健康状態に問題はないという。

 今も手紙が多数届いており、生い立ちに同情するものが目立つという。拘置所内では新聞や書籍を読んで過ごし、書籍のジャンルは、近現代史に関するものが多い。「国家」や「政府」に関連したものへの関心が強いという。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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