手の中に異国の惨事、中学生の「もどかしさ」 そして30社が動いた

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仙道洸 佐藤道隆

 きっかけは、1分ほどのSNS動画だった。

 「何でもするから助けて。私を召使(めしつかい)にしてもいいから」

 中東シリアの少女が懇願していた。5、6歳だろうか。妹と2人、崩れた建物のがれきに挟まったままだった。

 西大和学園中学校(奈良県河合町)3年の森孟子(もね)さんは、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の映像から目が離せなくなった。

 2月7日朝。テレビのニュースは、シリアとトルコの国境付近で前日に大地震が起きたと伝えていた。犠牲者は約5万7千人と後に判明する。

 でも、この時は遠い国のできごととしか思えなかった。登校する頃には、頭の中から消えてしまった。

 帰宅後、何げなくTikTokを開いた。

5人にも夢があるから

 手の中のスマホに流れてきた…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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