手を伸ばし逝ったあの人の名、次世代へ刻む 慰霊銘板へ新たに12人

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小川聡仁 杉山あかり

 阪神・淡路大震災の犠牲者らの名を刻んだ神戸市の「慰霊と復興のモニュメント」に17日、新たに12人の銘板が加わった。来年1月で震災から29年を迎えるが、慰霊をのぞむ遺族は後を絶たない。刻まれた名前は計5047人となった。(小川聡仁、杉山あかり)

 この日の式典には遺族らが出席した。鶴崎光英(みつえ)さん(75)=大阪府枚方市=は2枚の銘板を貼り付けると、淡い桃色の花を供え、5秒ほど手を合わせた。心の中で「苦しかったですね。安らかに暮らしてください」と祈った。

 光英さんのおば鶴崎峰子さん(当時83)と、その長男太一郎さん(同57)は、震災当日、兵庫県芦屋市の自宅にいた。木造2階建ての自宅が崩れ、下敷きになった。

揺れた瞬間に

 2人の遺体を自衛隊員が見つ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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