独BMWは27日、ハンドルから手を放したまま運転できる機能を、日本で販売される車で初めて導入した。手放しでもハンドルやアクセル、ブレーキが自動で制御される。機能が使えるのは高速道路での渋滞時だけで、ドライバーは手放しの間も前方を注視する必要があるといった制限付きだが、自動運転の実現に向けて一歩進んだ。
新機能が搭載されるのは、主力セダンの「3シリーズ」や高級スポーツ用多目的車(SUV)の「X5」「X7」、高級セダンの「7シリーズ」、高級スポーツカーの「8シリーズ」。今後拡大される予定。
これまでもハンドルやアクセル、ブレーキを自動で制御する機能は実用化されていたが、ハンドルに手を添えている必要があった。BMWの新機能では、ドライバーが視線を前方から長時間そらさないよう、車側から監視するシステムが導入され、ハンドルから手を放しても安全性が確保されるようにした。BMWは米国など海外で売る車では新機能をすでに導入済み。
27日に東京都内の首都高速道で開かれた試乗会で、記者が新機能を体験した。最初はハンドルから手を放すのが怖く、おそるおそる手を放した。運転を車に任せると、ブレーキやハンドルさばきはむしろ人間が運転するよりスムーズな場面も多かった。BMWの担当者は「手を放してリラックスできる」と説明した。
視線を下に外すと、車内のカメ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル