手製パイプ爆弾の筒か、襲撃40メートル先で発見 爆発の威力を捜査

 衆院補選の応援演説に訪れた岸田文雄首相の近くに爆発物が投げ込まれた事件で、爆発した筒のような物が約40メートル離れた場所で見つかったことが、捜査関係者への取材でわかった。容疑者の自宅からは火薬の原料とみられる粉末を押収しており、和歌山県警は手製のパイプ爆弾の可能性もあるとみて関連を調べている。

 県警は17日、兵庫県川西市の無職、木村隆二容疑者(24)を威力業務妨害容疑で送検した。

 県警によると、演説の聴衆の中にいた木村容疑者は15日午前11時25分ごろ、演説直前の岸田首相の方へ向かって銀色の筒のような物を投げ込んだ疑いがある。すぐに警察官らに取り押さえられ、筒のような物は約50秒後に爆発した。

 捜査関係者によると、16日の現場検証で、爆発した筒とみられる物が爆発地点から約40メートル離れたいけすにかかった網の上で見つかった。県警が押収し、爆発の威力などを調べている。現場では、爆発しなかった別の筒のような物や、ライターも押収された。

 いけすのそばの倉庫の壁にはへこんだ跡があり、現場検証に立ち会った地元漁協の組合長(76)によると、筒がぶつかって跳ね返った可能性があると警察官が話していたという。また、現場にナットのような物が数個と、砕けた筒の先端部分のような物が落ちているのを警察官と一緒に確認したという。

 県警は16日、木村容疑者の…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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