手足口病、西日本で流行の兆し – 大阪で前週比1.4倍、宮崎と鹿児島で警報レベル(医療介護CBニュース)

 手や足などに水疱性の発疹が現れる手足口病が、西日本で流行の兆しを見せている。13日から19日までの1週間の1医療機関当たりの患者報告数は、宮崎と鹿児島の両県で警報基準値を超過。佐賀と熊本の両県では、前週と比べて3倍近い報告数となった。前週比約2.4倍の報告があった大阪府は「洗いの励行と排せつ物の適切な処理が重要」としている。【新井哉】

 国立感染症研究所が28日に公表した1週間(13―19日)の全国の患者報告数(定点医療機関約3000カ所)は、前週比約2.3倍の1医療機関当たり0.96人で、2週連続で増加した。

 都道府県別では、鹿児島が10.54人で最も多く、以下は、宮崎(9.63人)、熊本(2.88人)、佐賀(2.57人)、大阪(2.55人)、沖縄(2.5人)、福岡(2.48人)、大分(2.25人)、島根(1.74人)、岡山と長崎(共に1.43人)、鳥取(1.42人)、和歌山(1.03人)、兵庫(0.85人)、徳島(0.78人)、奈良(0.76人)などの順だった。

 鹿児島県の患者報告数は警報基準値(5.0人)の2倍超となっており、過去10年の同期と比べて最も多い。鹿児島市保健所(20.23人)で警報基準値の4倍超の報告数を記録。川薩(18.5人)、志布志と鹿屋(共に12.0人)でも多い状況だ。前週比2.4倍の患者報告数となった宮崎県は「例年同時期の定点当たりの平均値の約6.4倍」と説明。年齢別で見ると、1歳が全体の約6割を占めているという。

 手足口病は、水疱性の発疹を主な症状とした急性ウイルス性感染症で、乳幼児を中心に夏季に流行することが多い。原因病原体はコクサッキーウイルスやエコーウイルス、エンテロウイルスなどで、感染から3―5日の潜伏期間後、口腔粘膜や手のひら、足の甲・裏などに2―3ミリの水疱性発疹が現れる。飛沫や接触によって感染する。

CBnews

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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