長引くコロナ禍で対面でのやりとりが難しいなか、子育て中の親たちのバーチャル空間での交流が盛んだ。自らのアバター(分身)で会話したり、場所を問わずに参加できたり。外出の支度も不要で、気軽に参加できると利用者からは好評という。
黒猫やロボット、少女姿――。様々なアバターが集い、会話している。「子どもがトイレに行かない。イヤイヤ期はどう対応したか」「子どもから『将来ユーチューバーになりたい』と言われた」。内容は自分の子どもの様子や、育児の悩み相談。身ぶり手ぶりも交え、はたから見ればアニメのキャラクターが動いているかのようだ。
毎週火曜日の午後10時に開かれている、「子育てママパパゆるふわ交流会」の一場面だ。利用者が専用のゴーグルをかぶると、目の前にバーチャル空間が登場。両手に持ったコントローラーを動かし、アバターを操作する。ゴーグルを通して音声での会話も可能だ。
参加した愛知県の会社員伊藤友助さん(31)は、2歳10カ月と3カ月の子ども2人を育てている。周囲にパパ友がいないが、交流会なら気軽に話を聞けるという。「VR(仮想現実)なら対面で話している感じがある。他の親の話を聞いて『なんだかんだ大丈夫』と安心できた」
主催するのは、7歳の子どもを育てる母親の「みとちょん」さん。我が子が2歳になるくらいまで、家族以外の大人と話す機会が少なく、孤独だった。「いまはコロナで人と会いにくい状態。子育て中の親同士で話せる機会をつくれたら」と6月に交流会を始めた。
VRは4万円弱のゴーグル…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment