京都大は20日、古川壽亮・医学研究科教授らの研究グループが、新規抗うつ剤の固定投与量を比較した77臨床試験(1万9364人)のデータを基に用量反応メタアナリシスを実施した結果、抗うつ剤の投与量については、承認範囲内でも低めが最適であることが判明したと発表した。【新井哉】
うつ病治療の柱の一つとなっている抗うつ剤の承認された投与量の範囲に関しては、「どれくらいの量が至適投与量なのか」「そもそも抗うつ剤には用量反応関係があるのか」といったことが、今まで明らかにされていなかったという。
今回の研究では、承認範囲の低めまでは投与量の増加に従って効果が増加するが、それ以上投与しても効果は増えないか、むしろ減少することや、副作用による脱落に関しても、投与量を増やせば急激に増加することを挙げ、「承認範囲の低めで効果と副作用のバランスが最適となる」などとしている。研究の成果は、国際学術誌「Lancet Psychiatry」のオンライン版に掲載された。
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