抗精神病薬、数週間継続し飲まされたか 4歳児殺害、毛髪鑑定で判明

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増山祐史 遠藤美波 長妻昭明

 東京都台東区の自宅マンションで昨年3月、当時4歳の次女に抗精神病薬などを飲ませて殺害したとして両親が逮捕された事件で、次女の毛髪を鑑定した結果などから、次女は数週間にわたって薬を飲まされたとみられることが捜査関係者への取材で分かった。警視庁は、母親らが購入した薬を継続して飲ませたとみて調べている。

 逮捕されたのは、いずれも会社役員で父親の細谷健一(43)と母親の志保(37)の両容疑者。2人は共謀し、昨年3月12日ごろ~13日、自宅で次女の美輝(よしき)ちゃんに抗精神病薬オランザピンと不凍液のエチレングリコールを摂取させ、作用の競合による中毒で殺害した疑いがある。逮捕時に健一容疑者は否認し、志保容疑者は黙秘したという。

 捜査関係者によると、美輝ちゃんの体内からはこの二つの薬品の成分が検出された。美輝ちゃんの毛髪鑑定の結果などから、少なくとも数週間にわたり、何らかの方法でオランザピンを複数回、摂取させられていた可能性があることが判明したという。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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