新潟市の成人式が10日、同市中央区万代島の朱鷺メッセであった。新成人約7300人のうち、主催者発表で計約2200人が2部に分かれて参加した。再会を喜ぶ姿の一方で、コロナ禍で避けるべき「3密」になる場面もあった。
式が始まる2時間前の午前10時半ごろから、会場周辺はマスク姿の新成人で混雑した。係員が会食を控えるよう促すプラカードを掲げ、メガホンで「密にならないでください」と呼びかけたが、再会を喜ぶあまり抱き合ったり、マスクを外して近づき、写真を撮ったりする姿が見られた。
専門学校生の男性(20)=西区=は「同級生と会えるのがずっと楽しみだった」としながらも、「こういう所で感染したくない。消毒液を見かける度に何度も消毒して、対策しています」と話した。
新成人たちは入場時に検温と消毒をし、1席ずつあけて着席。中原八一市長は「感染拡大地域との往来や、会食による感染が目立っている。会食は我慢してほしい。大人としての責任を自覚した行動を信じています」と呼びかけた。大学2年生の女性(20)=中央区=は「久しぶりに会えた人もいてうれしかったが、感染防止のために来られない友人もいて残念。今年は同窓会も取りやめです」。
市は「式の約2週間前から県内に滞在する」ことを参加の条件としたが、守れなかった人も。3日に神奈川県から帰省した女性(20)は「もっと早くに条件を決めてくれたら守れたが、年末になってから言われても予定があるし無理。直前で中止になっても着物のキャンセルなどに困るし、式をやってくれただけよかった」と話した。(高橋俊成)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment