拉致から43年、重ねた講演1400回 晩年は教会にも

 拉致被害者救出運動のシンボル的存在だった横田滋さんが5日、亡くなった。最後まで長女めぐみさんとの再会を願っていた。

 妻早紀江さん(84)ら家族はコメントを発表した。「これまで安倍総理大臣をはじめ多くの方々に励ましやご支援をいただきながら、北朝鮮に拉致されためぐみを取り戻すために、主人と二人で頑張ってきましたが、主人はめぐみに会えることなく力尽き、今は気持ちの整理がつかない状態です」

 早紀江さんによると、数年前から滋さんは食が細り、会話もままならない状態だったという。

 新潟市内の中学1年だっためぐみさんが下校途中に失踪したのは1977年11月15日。「神隠し」と言われた。滋さんは日本銀行の新潟支店に勤めていた。早紀江さんと2人で家出人を捜索するテレビ番組にも出た。

 事態が動いたのは20年後の9…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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