遺品の整理や家の片付けをしていたら、戦争を体験した祖父母の日記や手紙、日用品などが見つかった。自宅でずっととっておくのは難しいけれど、捨ててしまうには忍びない。
そんな経験はありませんか。こうした品々を歴史資料として収集し、公開している施設があります。戦後75年がたち、代替わりなどによって失われてゆく資料を、後世に伝えるきっかけにしてみるのはいかがでしょうか。
捨てられなかった
母の姉の家で遺品の整理をしていた愛知県の男性(61)は5年ほど前、押し入れの奥に茶色い布製のランドセルがあるのを見つけました。母の妹が使っていたもので、中には通信簿やノートが入ったままでした。
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1944(昭和19)年、風邪を引いて寝込んでいた母の妹は、空襲警報が鳴って防空壕(ごう)に入った後に容体が悪化し亡くなった、とそのとき初めて母から教えられたそうです。当時まだ、今の小学校にあたる国民学校の1年生でした。亡くなる直前まで彼女が背負っていたランドセルを、家族は中身をそのままにして保管していたのです。
「戦争中のことを伝える大切な…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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