岐阜県内の公立小中学校で働く非常勤講師らが授業の「準備」に充てた時間の残業代が支払われない労働法令違反が広がっている恐れがあるとして、県教育委員会が今年度から改善に乗り出したことがわかった。各市町村教委に対し、充実した授業には準備が欠かせないと明記した上で、勤務時間に適切に盛り込むよう求める通知を昨年度末までに発出した。
公立小中学校などの教員の勤務を巡っては、残業代を支払わない代わりに基本給の4%分を一律に上乗せすることが教員給与特措法で定められている。だが、非常勤講師には同法が適用されず、労働基準法のもとで時間外労働には割増賃金を支払わなければならない。
県教委によると、これまでは、どんな仕事が準備に該当するかについて具体的に示していなかった。このため準備を考慮しない勤務計画が学校現場で作られ、非常勤講師が「サービス残業」を強いられていた可能性があり、是正が急務だと県教委は判断した。
通知では、教材の研究や作成…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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