兵庫県庁の西館(神戸市中央区)地下にある貯水槽で2019年10月、職員が排水弁を閉め忘れたため、約1カ月にわたって水が流れ続け、水道代約600万円が余分にかかっていたことがわかった。県が取材に明らかにした。
県管財課によると、外部業者が貯水槽内部を定期清掃した際、50代の職員が排水弁を閉める作業を引き受けたのに、失念したという。貯水槽は一定量がたまると水の供給が止まる仕組み。ただ弁が開いていたため、総量9千トンあまりの水が流れ出たという。
翌11月になって、神戸市水道局から「水道の使用量がものすごいことになっている」との指摘があり、発覚した。通常なら水道代は2カ月で約200万円だが、流出分だけで602万6773円かかったという。
県はいったん全額を税金で納付したが、監査からの指摘を受け、この職員に半額を請求し、すでに納付された。管財課は「損害を出してしまい申し訳ない」としている。再発防止のため県は毎月2回の巡回点検を始めたほか、定期清掃時の職員の立ち会いを1人増やして2人態勢にしたという。(武田遼)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル