排泄の片付け、暴言…10代で一人背負った介助 母殺害の被告が供述

 同居する母親の首を絞めて殺害したなどとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた無職青谷良樹被告(29)の裁判員裁判が14日、名古屋地裁岡崎支部で結審した。検察側は懲役8年を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求めた。判決は17日に言い渡される。

 検察側は論告で、ほぼ寝たきり状態の母親の身の回りの世話を青谷被告が一人で行ってきたことについて、「身体的な世話の負担は重くなかった。公的機関や医療機関に相談せず、状況の改善に向けた努力が乏しい」と指摘。殺害を決意するまでの過程は非難されるべきだと主張した。

 一方、弁護側は最終弁論で、「介助を一人で背負う中、親身になってくれる人はいなかった。母親の言動に我慢の限界を超えた、衝動的な犯行だった」と反論。「犯行日は何ら人生を見通せない状態にあった」として情状酌量を訴えた。

 14日までの被告人質問で青谷被告は一人で母親の介助にあたってきた日々の詳細を明かした。

 母親は親族との関係が途絶え…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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