オーケストラを応援して、元阪神タイガースの掛布雅之さんや俳優の辰巳琢郎さんの限定グッズを手に入れよう――。コロナ禍で大打撃を受けた経営を立て直そうと、関西フィルハーモニー管弦楽団がクラウドファンディング(CF)を始めた。
記者会見では掛布さんと辰巳さんが関西フィルのコンサートや芸術文化への思いを語りました。記事後半でご紹介しています。
コロナ禍で2億円の損失
今年50周年を迎えた同楽団は、公益財団法人で行政の助成金を受けていない。コロナ禍ですでに年間の3分の2にあたる約60公演を失い、公演再開後も会場の収容制限が演奏収入の減少に拍車をかける。2億円近い経済的損失が出ているといい、CFの目標を5千万円に掲げる。ただ、実際に集まっても「今年度は生き延びられるか」というほど厳しいのが現状だ。
発案したのは、同楽団とタッグを組んで21年になる首席指揮者の藤岡幸夫さん。関西にゆかりのある個人や企業に協力を呼びかけ、実現した。19日から専用サイトで寄付を募っている。
コンサートは「掛布コールのよう」
拡大するクラウドファンディングの返礼品でもあるサイン入りのオーダーメイドグラブを掲げる阪神OBの掛布雅之さん
藤岡さんと親交があり、クラシックに造詣(ぞうけい)が深いという掛布、辰巳両氏も強力な助っ人に。掛布さんはオーダーメイドバットなど、辰巳さんは国産ワインなどにサインを入れて提供している。
掛布さんは会見で、同楽団のコ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル