朝日新聞の声欄に6月と7月、老化や病気で握力が弱くなった人たちから、ペットボトルなどのふたを開けやすくしてほしいとメーカーに改善を求める投稿が相次いだ。「少しはお役に立てるかもしれません」と、連絡をくれたのは愛知県大府市の障害者福祉施設。それほど力をいれなくても飲料用のペットボトルや缶のふたを開けられる商品を開発していた。
大府市の社会福祉法人「仁至会(じんしかい)」が運営する「サンサン大府」の施設長、塚本鋭裕(としひろ)さん(65)が、商品を見せてくれた。
青色半透明で、長さ約12センチ。虫眼鏡のような形で、握り部分の厚さは約0・5センチ。直径が約3センチの穴はペットボトルの、約1・5センチの穴はゼリー飲料の、先にある笛のような穴は飲料缶の、ふたを開けるときに使う。軽量で握りやすく、1個150円(税込み)。
サンサン大府は、市内のプラ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル