朝日新聞阪神支局襲撃事件を契機に始まった「言論の自由を考える5・3集会」(朝日新聞労働組合主催)が3日、オンラインで開かれた。36回目の今年は「いま見つめ直す、民主主義を支える新聞の役割」をテーマにパネリストらが語り合い、約300人が視聴した。
集会では、ロシアによるウクライナ侵攻や安倍晋三元首相銃撃事件など、民主主義を揺るがす状況下で、メディアが果たすべき役割を議論した。ジャーナリストの村山祐介さんはウクライナで取材した映像を交え、「現地の人は忘れられることを心配している」と話し、報道を続ける大切さを強調した。
国会の報道をめぐっては、法政大教授の上西充子さんが「スポーツの試合後のインタビューのように、『追及してみてどうだったか』と前線に立つ議員に聞いてほしい」と語った。
弁護士の菅野志桜里さんは新聞の役割について、「事実と、記者による評価を分けて報じることで、読者にとって自分の考えを作る良質な素材になる」と述べた。進行役を務めたキャスターの長野智子さんは新聞への期待として、「SNSなど多くの発信者がいるなか、教育を受けた記者による魂のこもった記事が読みたい」と話した。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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