13日深夜に起きた福島県沖を震源とする地震の影響で、東北新幹線は多くの電柱が損傷し、全線復旧に約10日間を要する見通しとなった。東北新幹線が長く不通となるのは、地震発生から全線復旧まで約1カ月半かかった東日本大震災以来。JR東日本は「短周期の揺れが影響した可能性がある」とみている。
JR東日本によると、今回の地震の震源に近い東北新幹線新白河―古川間で、折れたり傾いたりした電柱が少なくとも20本確認された。この影響で、那須塩原駅(栃木県那須塩原市)―盛岡(盛岡市)間の約400キロで運転できなくなった。復旧作業を進めており、16日は盛岡―一ノ関(岩手県一関市)間は運転する。
ほかにも、高架橋を支える柱やブロック、線路内の部材が破損したり、郡山駅構内で漏水が起きたりする被害もあった。
電柱が損傷した理由について、JR東は今回の地震は短い周期の揺れが多く、「電柱のように比較的小さな構造物が影響を受けやすかった」と分析。「盛り土の上にある在来線の電柱よりも、新幹線の高架橋の電柱の方が、高架橋と電柱の揺れが重なり増幅する『共振』を起こしやすかった可能性がある」(JR東の担当者)といい、JR東管内の在来線は新幹線よりは被害が軽く、15日に全路線で運転を再開した。
JR東は、東北新幹線の区間で…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル