増山祐史
高齢者らに電話でATMを操作させて送金させる「還付金詐欺」の被害が増える中、警視庁練馬署が被害防止を呼びかける携帯電話の待ち受け画面を作り、署員らが23日、練馬駅でダウンロード用のQRコード入りのチラシを配った。同署は「電話する直前に詐欺だと気づく最終兵器となってほしい」と話す。
待ち受け画面は9種類。「その電話 サギです! 犯人の口座に振り込むことになりますよ!」「ATMで還付金は戻らない」などと訴えている。アンドロイド端末やiPhone(アイフォーン)に対応しており、同署ホームページ内にある「活動レポート一覧」のページからもダウンロードできる。
同署管内の10月末までの特殊詐欺被害は56件(前年同期比20件増)で、被害額も約9200万円(同約3400万円増)と深刻化している。中でも還付金詐欺の被害が多いという。
武沢善直副署長は「家族も一緒になって待ち受け画面の設定に協力して欲しい」と呼びかけた。(増山祐史)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル