他人のスマートフォンのSIMカードを勝手に再発行して乗っ取った電話番号を使い、ネットバンキングで不正に送金したとして、警視庁は無職の女(30)=栃木県上三川町=を電子計算機使用詐欺などの疑いで逮捕し、11日発表した。女は「闇バイト」で詐欺グループに加わり、指示を受けていたという。
この手口は「SIMスワップ」と呼ばれる。警視庁は、女が昨年7~10月、25人分の口座の計約9千万円の不正送金に関与したとみている。
サイバー犯罪対策課によると、女は昨年9月、指示役と共謀し、携帯電話販売店で東京都内の40代女性になりすましてSIMカードの再発行を受けた。そのカードを使って携帯番号を乗っ取り、女性名義の口座から197万円を別の口座に不正に送金した疑いなどが持たれている。
女は販売店で「携帯電話を無くしたのでSIMカードを再発行して欲しい」と伝え、書類に女性の氏名や生年月日などを記入したという。
女は容疑を認め、ツイッター上の「闇バイト」の募集を見て、詐欺グループに加わったと説明しているという。秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」を介して指示役とやりとりをした形跡があったという。
セキュリティ突破する「SIMスワップ」とは
他人になりすましてSIMカ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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