エブリン(26)とステファニー(22)。バスケ女子の日本代表に、ガーナ出身の両親をもつ姉妹がいる。家族としてライバルとして支え合い、ともに五輪出場の夢を果たした。27日、5人制と3人制、それぞれに大一番を制した。
5人制女子の初戦となった27日のフランス戦。馬瓜(まうり)エブリンは第1クオーター残り2分半でコートに立った。日本は序盤、ペースがつかめず劣勢だったが、1対1勝負でゴール下に切り込むプレーで立て続けに得点し、景気づけた。
世界ランキングはフランス5位、日本が10位。格上の相手を74―70で下し、白星発進となった。
エブリンは、当たりに負けない強さとスピードあふれるドライブを持ち味に、2017年から日本代表に定着した。
バスケを始めたのは小学4年のとき。すぐに頭角を現し、16歳以下の日本代表候補に13歳で選ばれた。だが壁にぶつかった。代表になるには、日本国籍が必要だった。
ガーナ出身の両親は、夫の留学のために来日し、姉妹は愛知県で生まれた。日本生まれで日本語を話すが肌の色は周りと違う。不思議がるエブリンに、母フランシスカさんは「人とちがう所を『悲しむ』のではなく『喜び』を持って、最大限に生かしなさい」と諭した。からかわれて帰ってくるたび、「強くなりなさい」と励ました。
母は、ガーナに残る家族との…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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